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反逆 遠藤周作著 の読中感 - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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反逆 遠藤周作著 の読中感

■ 反逆の読中感

 「反逆」は、摂津国の領主、荒木村重が、織田信長に背いて有岡城に篭城した事件を取り上げた遠藤周作の歴史小説である。なぜ、荒木村重が信長に反逆を企てたかが、村重の心理とその部下、藤蔵を通して丁寧に描かれている。

 (上)(下)2冊に分かれるが、上巻では、遂に村重が謀反を決意し、有岡城に篭城、毛利氏と石山本願寺との連携を必死に模索するもままならず、村重の傘下に加わった高山右近と中山義秀が、織田信長の巧みな調略により村重を裏切ったことにより、村重が完全に孤立するまでが描かれている。
 さすがに、遠藤周作は小説巧者だ。読み応えがある。高山右近とその父、飛騨守の葛藤、キリシタンとしての右近の葛藤が手に取るようだ。

■ 「反逆」における黒田官兵衛 

 そのことはさておき、「反逆」で有岡城に幽閉された黒田官兵衛はどのように描かれているだろうか。
 これがかなりつれないのである。
 まず、官兵衛の人となりについて書かれた箇所を引用しよう。

 後の豊前中津12万石の城主、黒田如水だが、公式に黒田を名のったのはあとで、当時は小寺官兵衛といった。播磨の後着城の城主、小寺の一族で、家老、姫路城をあずかっている。
 さが早くから官兵衛は信長に仕えることを欲して、嫡子の長政を人質に出し、自分の姫路城まで播磨派遣軍の軍団長である羽柴秀吉に提供し、その参謀としなって働いた。
 そのために、小寺側からはもちろん憎まれたが、織田側の武将たちからも(油断ならぬ男)とさげすまれた。しかし、秀吉だけは(形勢を見透すよき眼ききよ)と重宝がっていた。。

 あまり好意的な書き方ではない。権謀術数に優れた策士の面がかなり強調されている。
 だからだろうか。官兵衛が村重に会いたいと、単身有岡城にやってきた際の村重の対応もまったくそっけない。引用しよう。

 前野家文書によると、村重は官兵衛を心よく思っていなかった。彼は蜂須賀彦右衛門に「官兵衛、小賢いくも筑前様に取り入り候、ために国衆輩ひとしく怪しく相成候」と語ったことが記述されている。
 官兵衛は策士、というイメージが村重にはある。
 彼はこの人物のたくみな弁舌を知っていた。その弁舌で播磨の豪族たちが毛利に離反し、その秀吉までがだまされていると思った。
 「会わぬ」
 と彼は藤蔵にいった。
 「と申して帰すわけにはいかぬ。あの男のことゆえ、もはやわれらが備えにも素早く眼を走らせたであろう」
 「首をはねるのでございますか」
 と藤蔵は尋ねた。
 「殺しはせぬ。牢にいれておけ」
 と村重はため息をついて
 「あの男、おのが才に酔うて、いらざる役を買って出たのであろう」
 とつぶやいた。
 現在の伊丹には、有岡城のものと思われるものは土塁がわずかに駅のそばに残っているだけである。
 だから、官兵衛がとじこまれた牢がどの辺にあったかは、まったくわからない。ただ黒田家譜をみると、牢の表側には番人がいたが、裏は溜池で見張るものがいなかった.
 官兵衛の家臣で栗山善助という男が、この溜池を泳いで牢に近づき、官兵衛と話をかわした。
 また、井口兵助という家来の叔母はたまたま有岡城で働いていたが、獄中の官兵衛の着衣を洗ったり、つくろったりしている。
 官兵衛は、この獄中生活のため足を悪くし、生涯、不自由な身になったが、番人の見張りは随分とずさんだったらしい。
 この獄中模様は、司馬遼太郎氏の「播磨灘物語」に描かれているから、それをお読みになるとよい。

 なんともそっけのない書き方である。遠藤周作は、どうも、官兵衛という人物にさほど興味がなかったことが窺える。周作さん、もうちょっと官兵衛さんを見つめてよ。私はそんな気分でこの文章を読んだ。

■ 読中感


 しかし、「反逆」の作品自体は、村重の追い詰められた心理が活写されていて素晴らしい。妻、だしも存在感がある。村重の部下、藤蔵も生き生きと描かれている。今までのところ、某週刊誌の映画評になぞらえて、①一食抜いても是非 ②値段だけの読む価値あり ③お暇だったら ④ソンするぞ、きっと で評価すると、①と②の間というところか。

 さあ、いよいよ話は佳境に入る。村重の有岡城脱出と有岡城落城。だしの処刑。読後感はいずれまた。

荒木村重 

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