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だしの詠んだ歌 - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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だしの詠んだ歌

■ 荒木村重とだし

 だしは荒木村重の妻である(→紹介ページ)。だしのことは遠藤周作著「反逆」に詳しい(→紹介ページ)。
 荒木村重は信長に謀反を起こし、毛利と石山本願寺を頼りに有岡城に立てこもる(
→紹介ページ)。しかし、石山本願寺も信長に攻め立てられ身動きがとれず、毛利からの援軍も待てど暮らせどやってこない。有岡城内にはもうダメかもしれないという空気が満ち始める。 

 そこでとられた作戦が、荒木村重本人が有岡城を脱出して、毛利に援軍を求めにいくことだった。
 もっとも、荒木村重の有岡城脱出については、城内の将士に隠れて無断で単身逃亡したという説と、複数人で脱出したとの説があるが、遠藤周作は後者の説によっていて、部下の藤蔵ほか数名と有岡城を脱出したと書いている。

 村重は、このとき、妻、だしも一緒に有岡城から脱出させることを考えた。しかし、だしはそのようなことをしたら、城内の兵にどんな怨嗟の声が上がるかもしれない。それに女のだしが一緒となれば、村重のあしでまといになってしまう。そう考えて城内に踏みとどまった。
 この時点で、たとえ、村重自身が毛利の援軍を求めにいっても、毛利がそれに応える可能性はかなり低いということはわかっていた。つまりは、だしは死を決意したのである。
 
 しかし、まだ1歳にもならないみどり子をも道連れにはしたくないとかんがえただしは、そのみどり子を村重に託した。 この子の命だけは助けてほしいとの願いを込めて。

■ だしの最後

 結局、毛利の援軍はこず、有岡城は陥落した。だしたち城内にとどまった者は、800余名全員が、ある者たちは尼崎の七松で、ある者たちは京都市中引き回しの上、六条河原で、信長の手によって処刑されることになる。
 だしは、最後に六条河原で首をはねられた。
 その模様を、遠藤周作はこう描いている。

 「信長公記」はこのときのだしの最後があまりに見物人たちに感動を与えたため、それを正直に書いている。
 「だしと申すは聞こえある美人なり。最後の時も車よりおりざまに、帯締め直し、髪たかだかと結いなおし、小袖の襟、押さえ退きて、尋常に切られ候」
 宣教師フロイスも記述している。
 「荒木の妻は、天性の美貌と貞淑さの持ち主で、顔に大いなる安らぎをしめしていたが、車からおりる前、乱れた髪を結びなおし、腰帯をしめ幾重にも重ねた高価な衣装をまとった」
 筆者はこのだしに愛着があるので、くどいようだが、もうひとつ、「総見記」に書かれた彼女の最後の模様を引用することを許していただきたい。
 「なかんずく、だしという女は世に聞こえて美女といえり。今日、車よりおりざまに帯しめなおし居直って髪高く結び上げ、小袖の襟おしのけ、尋常に切り殺さる。これらの死期見聞の諸人、皆以って感嘆しおわんぬ」
 車から河原の指定位置まで、群集注目のなかを歩きながら、だしが夫に託したわが子の寝顔を思い、そして、もう1度、自分に言い聞かせた。
 しっかりと、乱れずに死ぬこと、それが戦国の世に生まれた女として信長に対抗するただひとつの姿勢である。
 敷皮に座ると、だしは襟をひろげ、首を差しのべた。抜刀した侍はその凛然たる態度に「では介錯申し上げる」と礼儀正しく挨拶をした。
 だしの体が前に倒れたあと、次々と村重の娘たちをはじめ一族の女たちが首をはねられた。いずれもだしに見習って取り乱すことなく、手をあわせて最後の瞬間をまった。
 曇り空の下、川の水は黒く寒々としていたが、群集は固唾をのんで彼女たちの死をみた。 


■ だしの詠んだ歌

 だしは歌をよく詠んだようだ。信長公記に「歌あまた読みおき候」と記されている。
 
 ◇ 脱出した村重に送った歌

  霜かれに残りて我は八重むぐら なにはの浦の底の水屑(みくず)に 

 ◇ 城内で詠んだ歌

   残しおくそのみどり子の心こそ 思ひやられて悲しかるけり

 ◇ 辞世の句

   木末よりあだに散りにし桜花 さかりもなくて嵐こそ吹け

  みがくべき心の月の曇らねば 光とともに西へこそ行け

 だし演ずるは桐谷美玲。最後まで村重を信じ、20過ぎの若さで散った、薄幸ながらりりしく生きる美少女を、思いをこめて演じることを期待したい。
 
桐谷美玲 

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