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第2回放送「忘れえぬ初恋」-26.1.12ー(まとめ) - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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第2回放送「忘れえぬ初恋」-26.1.12ー(まとめ)

■ さあ、視聴率は

 軍師官兵衛の視聴率は、前年の「八重の桜」(21・4%)を下回り、関東地区では18・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)のスタートでした。
 これは、同地区では、ここ10年で、12年の「平清盛」(17・3%)に次いで2番目に低い数字でした。
 でも、関西地区では、23・0%。これから大いに期待しましょう。

■ 近習として出仕する官兵衛

 その第2回。早くも幼少の万吉から、小寺政職(まさもと)の近習として出仕する青年、官兵衛の姿が描かれています。

 「職隆(もとたか)の一子、官兵衛孝高でございます
 小寺家の重臣、小河や江田、政職のいとこである櫛橋左京亮(さきょうのすけ)、そして職隆の居並ぶ中で、政職が、「職隆に似て賢そうな若者だ」と評しますが、政職に家系のつながる小河や江田は、(何を外様の息子が)がといった風情で官兵衛を品定めしています。
 
 官兵衛の近くには、同じく近習を務めている左京亮の息子、左京進や田辺庄右衛門といった若者が控えています。彼らもまた、官兵衛に(目薬屋の息子が)といった視線を投げかけているのでした。

 この謁見の前、官兵衛は職隆に呼び出されて、小寺領から赤松領を見渡すことのできる草原に馬を走らせ、政職の近習となること、それは外様の黒田家にとって人質のようなものであること、決して出すぎたまねはしないようにすることなどを「出るくいは打たれる」という言葉で、諭すのでした。

okada准一


■ 黒田家の出自

 黒田家の出自については、佐々木源氏の末裔で、父祖の地は近江の伊香郡の黒田郷とするものと、もともと播磨の土豪だったというもの(詳しくは→コチラ)があります。
 前者は黒田家の正式な系譜を記した「黒田家譜」に基づいていますが、私はどちらかというと、もともと播磨の土豪だったという説に組しますね。
 「黒田家譜」は、やはり黒田藩43万石の正式系譜として、かなり美化しているところがあると思います。佐々木源氏の末裔などというのも、当時の大名がよく用いた手です。

■ 目薬「玲珠膏」

 それはさておき、黒田家は、官兵衛の祖父、重隆の代に、目薬「玲珠膏」を広峯神社のお札と組み合わせて売り、それを元手に近在の農民に低利で貸付けるなどして巨富を得、この財で多くの郎党を抱えて有力な土豪となった。
 そして、当時、西播磨を支配していた小寺家に臣従して頭角をあらわすようになり、重隆の子、職隆の代になると、政職の寵を得て、外様でありながら家老にまで上りつめたといわれています。
 しかし、所詮、外様は外様、小寺に家系のつながるお歴々からは「目薬屋あがりが!」と侮られていたというのです。

 この黒田家の由来については、軍師官兵衛の「第1回」でうまく演出していましね。
 通常ならナレーションかなんかで簡単の紹介するところを、重隆と官兵衛が立ち寄った目薬の製造作業所のようなところで、作業に携わっている農民たちに、「玲珠膏」と黒田家の繁栄の由来を「田作り歌」のような俗謡を歌わせて表現していました。
 なかなかの演出でした。

 この目薬の話は、でも、私は疑っています。そもそも当時、その薬の売れゆきで財をなせるほどの眼疾がはやっていたなんてことあるのでしょうか。
 それに、それほどに霊験あらたかな目薬であったなら、その後にもなんらかの薬の痕跡がのこざれていてもよさそうなものですが、そんな痕跡はなにもありません。
 そんなに効用のある薬に使ったという薬草の種類も製法もまったく今は雲散霧散して、幻の薬となってしまっているということがあるでしょうか。

 まあ、それも措きましょう。これは物語ですからね。らしければよしです。

 ずいぶん、よこみちにそれてしまいました。

 物語は、永禄5(1562年)、小寺領に接する赤松政秀が挙兵し、小寺領内に攻め込む場面に移ります。

■ 官兵衛の初陣

 小寺政職の近習となった官兵衛が、いつ初陣を飾ったのか、史実上、はっきりしてはいません。
 私は、近隣の小豪族か夜盗の類が、小寺領内を侵したときに、職隆にしたがってそれら夜盗の類を追い払ったときではないかと考えていますが(→官兵衛の初陣)、ドラマでは、永禄5(1562)年、龍野の赤松久秀が挙兵して小寺領内に攻め込んだときだとしています。
 確かに、そのほうが初陣としての見栄えはしますよね。


■ 左京進との確執のはじまり

 ドラマでは、官兵衛が初陣を飾ったこの合戦で、官兵衛と同じ近習の櫛橋左京進は、政職に願い出て先陣を許されます。
 その姿に切歯扼腕する官兵衛。しかし、父、職隆の言葉「出すぎた杭は打たれる」を思い出し、ここはぐっと我慢の官兵衛。
 
 さあ、合戦が始まりました。戦況やいかに。
 本陣からはその様子がよくわかりません。「戦況はどうなっているのか」と焦れる政職に、官兵衛は「この辺の地理に詳しいから物見に出してほしい」と願い出て許されます。
 戦況を一望できる高みにのぼり、部下の母里武兵衛(永井大)と合戦の様子をみながら、官兵衛はあることに気がつきます。
 赤松勢が攻めるとみせかけて大きく引き、引くと見せかけてやや攻めるという一進一退を繰り返しながら、先鋒の左京進たちを味方陣内に誘い込もうとしているのです。
 敵を味方の陣内深くに誘い込み、敵の後方に伏兵を隠しておいて、両方から挟撃する「半(なか)が進み半(なか)ば退くは誘い也」という孫子の兵法です。
 
 これに気づいた官兵衛は、武兵衛に対して本陣に戦況を伝えにいかせるとともに、自らは合戦場で戦っている職隆のところに、これが敵のわなであることを伝えにいき、父を先導して抜け道を通って左京進たちを救いにいきます。

 左京進たち先遣部隊が、敵の挟撃にあって絶体絶命の危機に陥っているところに、間一髪、職隆たちが現れ、そこで激しい白兵戦が展開されます。
 敵は官兵衛にも襲いかかり、危うく、命を落としそうになったところを、官兵衛は叔父である黒田休夢(隆大助)に救われるのでした。

 合戦は、官兵衛の機知で小寺方の勝利に終わります。勝どきをあげる小寺勢。その中にあって、あたりに転がった死体を茫然とみつめながら、官兵衛は合戦というもののすさまじさをはじめて体感するのでした。

 先陣を申し出た左京進は、意気揚々と、父、左京亮に「兜首をあげました!」と報告します。その勇猛をほめられると思いきや、そんな左京進を、左京亮が一喝。「官兵衛の働きがなければ、そちの首が飛んでいたわ!
 左京進は、その父の言葉に落胆して、官兵衛をにらみつけ、「余計なことを」と毒ずくのでした。

 これ以降、官兵衛と左京進はいたるところで敵対することになります。官兵衛の敵役の登場です。演じるは金子ノブアキ。さあ、これから敵役としてどんな憎々しい演技を見せてくれるでしょう。楽しみにしておきたいと思います。

kanekoのぶあき


 場面は、合戦の数日後、官兵衛と官兵衛の幼なじみ「おたつ」(南沢奈央)が、2人で海岸を歩いているところに移ります。

■ おたつとの恋

 おたつ(南沢奈央)は、広峯明神の御師(おし)伊吹善右衛門(尾藤イサオ)の一人娘で、官兵衛の幼馴染です。
 御師というのは、広峯明神に仕え、五穀豊穣のお札を諸国に売り歩く人々のことで、官兵衛の祖父、重隆は、この御師の売り歩くお札に、目薬「玲珠膏」を添えて売り歩いてもらい、財をなしたのでした。
 重隆は武士で、しかもその息子、職隆は小寺家の家老ですから、善右衛門たち御師と官兵衛たちとの間には大きな身分の隔たりがあります。
 それでも、おたつと官兵衛は、お互いに想いを寄せ合い、小さい頃には、おたつに「大きくなったらお嫁さんにしてね」といわれて、官兵衛もその願いにうなづき返したことがあったのでした(ドラマ第1回)。


■ 小屋での出来事

 赤松との合戦を終えて、久しぶりに重隆のもとを訪れた官兵衛は、そのおたつとも再会し、2人で海岸を散歩します。
 歩きながら、おたつがこんなことを官兵衛にたずねます。
 「姫路の若様が、わざわざ御着のお城に出仕なさるのは、要は人質にとられるということなのでしょう?
 官兵衛が答えます。
 「それはそうだが、これも武家の定め。いたし方がないことだ。だが、人質にもいろいろある。私の母も人質として黒田家に嫁いできたが、父に大切にされ、皆にも慕われていた。短い生涯だったが幸せだったに違いない
 それを聞いて、深くうなづくおたつ。
 この2人の会話は、おたつがこれからある決断をする際の大切な伏線になります。

 2人で海をみつめていると、突然雨が降り出し、2人は大慌てで近くの小屋に逃げ込みます。雷雨です。突然大きな雷の音がして、おたつは悲鳴をあげながら、官兵衛の胸にしがみつくのでした。
 「これは、ご無礼を・・・」
 慌てて、その身を官兵衛から離すおたつ。
 そんなおたつを見つめる官兵衛。官兵衛の脳裏に、幼い頃に「お嫁にしてね」といったおたつの声がよみがえってきます。
 官兵衛は、雨に濡れて寒さに震えるおたつの肩を、やさしく抱き寄せるのでした。
 いいですねえ、純情な恋。
 この逢瀬で、おたつは官兵衛の子を身ごもり、しかし、身分差ゆえに一人身を引き、いずこともなくどこか他国に流れていくことに、などという下世話な想像を膨らませるおっさんは、私ぐらいかな?
 そんなことには決してなりません。なんせ、NHKの大河ドラマだもん。

官兵衛とおたつ(小)
(「NHK大河ドラマストーリー 軍師 官兵衛」の挿入写真から)

■ 政職の正室、お紺

 ある日のこと。小寺政職が、正室、お紺(高岡早紀)をそばにはべらせて、庭に飛び交う蛍を肴に酒を飲んでいます。お紺も官兵衛同様、戦国のならいとして、他家から人質として小寺家に嫁いできたのです。
 その席に政職が官兵衛を呼び、こういいます。
 「わしはこれからチト所用があってでかけなければならぬ。官兵衛、そちが今夜はお紺の相手をしてやってくれ」
 勘違いしてはいけませんよ。酒席の相手です。
 「では、お紺、出かけてくる」そう鷹揚にいって席をたち、飛び跳ねるような足取りでその場をあとにする政職。そうです。政職の所用とは、側め(側室)に会いにいくことでした。
 それとしっているお紺が官兵衛にいいます。
 「側めに会いにいきたければ、素直にそうおっしゃればいいのに。こんなトウのたったおなごより、若い側めがいいことぐらいわかっています。」
 答えに窮する官兵衛。
 お紺はちょっと皮肉屋です。
 「人は蛍がきれいというけれど、よくみれば汚い子虫じゃないの」
 お紺も自身が人質の身として、小寺家に嫁いできていることをよくわきまえ、そしてその境遇を諦観とともに受け入れようといているのでした。

 ところで、側めに会いにいくときの政職の足取り。
 歌舞伎によくある、手を前上方にかざして、片足でトントントンと進むような動作をうまく取り入れて、いかにも軽やかで嬉しそうでした。あの演技はきっと鶴太郎の独創だと思いますが、うまいなあと感心しちゃったよ。
 その鶴太郎演じる小寺政職の赤鼻。その由来がわかりました。TVガイド特別編集「軍師 官兵衛」の片岡鶴太郎のインタビュー記事にこうあります。紹介しておきましょう。

 「ところで、私の顔をみて、なぜ鼻が赤いんだ? と思われる方もいるかもしれません。金子さんが山守組組長を演じるときに、鼻をしょっちゅう動かしていた印象があって、私も象徴的に鼻を動かすにあたり、赤いと余計目がいくかなと思って、初日に塗って、それっきり、この顔で演じています。鼻が赤いと、ちょっと間抜けな感じがするじゃないですか。それに、酒を飲んでいるのか、ちょっと神経質なところがあるのか、この人なんなんだろう? ってわからない雰囲気も出る。共演者の方々からもけっこう聞かれましたが、理由は謎のままにしているんですけどね(笑)

 なるほどなあ。あの赤鼻は鶴太郎の独創だったんだ。さすが、芸術家だけのことはありますね。効果てきめんです。

小寺政職(小)
      (「NHK大河ドラマストーリーダイジェスト 軍師 官兵衛」の挿入写真から)

 話がそれてしまいました。お紺のこと。史実上の人物ではありません。政職は、斎(いつき)という病弱でちょっとおつむの弱い子をもうけますが、それが正室の子か、側室の子か、正室の名前はなんだったのか、どこの生まれなのか、まったくわかってはいないのです。
 ですから、お紺は、演出家、前川洋一のまったくの創作です。前出の特別編集のインタビュー記事で、前川洋一はこういっています。
 「このドラマにでてくる女性は、みんな芯が強く、魅力的な女性に描いていますが、なかでもお紺はおもしろいキャラクターになったと思います。家臣として小寺政職に仕える官兵衛と、政職の正室であるお紺とのかかわりにも注目してほしいですね

 話が、官兵衛とおたつのことから、お紺の方にスライドしてしまっていますが、折角なので、お紺のことをもう少し書いておきましょう。

■ 政職の正室、お紺

 史実上、政職の正室がどんなおいたちの女性で、名前が何といったのか、どんな人生を送ったのかは、まったくわかっていません。
 でも、ドラマでは、お紺という名で、そのお紺は小寺家への人質として、政職と政略結婚をさせられ、当初はそのことを素直に受け入れることができず、つい自嘲的、皮肉的な口調になりがちですが、嫡男、斎(いつき)を得てからは、生来の聡明さを発揮して、優柔不断な政職をかげから支え小寺家を守るしっかり者の女性として描かれています。
 
 官兵衛に対しては、同じ人質として親しみを感じ、外様である官兵衛をさげすみがちな城内にあっても、常に官兵衛を擁護し支える、官兵衛のよき理解者、援護者となります。

 お紺を創作した前川洋一さんも、前回紹介しように、お紺の存在をことのほか気にいっているようで、是非に注目して観てほしいといっています。 


お紺
  (NHK大河ドラマストーリー「軍師 官兵衛」に掲載されている写真をパチリ)

■ 政職との関係

 お紺を演じる高岡早紀さんも、十分そのことを心得ていて、政職との関係についてインタビューでこう述べています。

 「どのような作品でも、撮影が始まって初めてセリフを交わす瞬間が楽しみです。今回も、政職役の片岡鶴太郎さんとの最初のかけあいで、政職とお紺の夫婦関係が鮮明に見えた気がしました。気の小さい、だだっ子ようなところがある夫だけれど、お紺がいつも大きな心でそこにいて、手のひらで政職が自由に転がっている関係。しかも、お鼻を赤くされていることでもわかるように、私が転がす前に鶴太郎さんが自分から転がってくださるので(笑)、どんどんおもしろいシーンができあがっています」(NHK大河ドラマストーリー「軍師 官兵衛」から)

 これは、なんとも手強い女房殿ですな。これからの政職とのかけあいが楽しみです。
 
■ 官兵衛とお紺

 一方、官兵衛との関係は、小河ら小寺家の重臣たちが外様である官兵衛のことを軽くみる傾向がある中にあって、常に、官兵衛のよき理解者として官兵衛を支えていこうとします。
 高岡さんは、同じインタビューの中で、官兵衛との関係をこう述べています。

 「官兵衛に対しては、外から小寺家に入ってきた者同士として、シンパシーを感じているでしょうね。ほかの誰よりも小寺家のために動いてくれていることも、お紺だけはわかっている。ですから、官兵衛とお紺が対面するシーンは、実はとても重要です。ふたりが交わすセリフの中に、その後の官兵衛の人生に大きな意味をもつ言葉が隠されていたりもします。男の人が活躍する戦国時代のドラマですが、その中にキラキラとちりばめられている”女性のいきざま”にも注目していただけたらうれしです」(同上)

 このように、お紺は創作上の女性ながら、ドラマ前半部(第1回~21回)では大変重要な役回りを演じます。
 これはネタバレになりますが、ドラマ前半部の後半に入ると、お紺は病を得てその生涯を閉じ、それによって、それまで、お紺の支えや忠言を得て官兵衛を擁護し続けてきた政職の態度が一変し、そのことが官兵衛の有岡城幽閉へとつながっていくのです。

■ お紺の衣装

 ときは戦国ですから、戦場での鎧兜や城郭といった景色、衣装など見所満載ですが、信長の妻、お濃(演:内田有紀)、秀吉の妻、おね(演:黒木瞳)、非業の死を遂げる絶世の美女と歌われた荒木村重の妻、だし(演:桐谷美玲)、官兵衛の妻、光(てる)など、女性人の華やかな衣装もまた楽しみなものです。
 
 コスチューム担当の竹林正人さんは、「お濃の衣装は華やかというよりシックで、信長の南蛮風で変わっている衣装に合うような落ち着いた色合いと機械的な横段柄に」、「おねはおねらしい優しい雰囲気をかもし出すように、淡いピンクと絞りの柄に」、「だしは、貧しい牢人からやっと大名になった村重の思いを反映させて、紅色の花柄をあしらったきらびやかな唐織りに」したんだといっておられます。

濃姫などの衣装

 さて、お紺の衣装は?
 「お紺は、名前と同じ紺色の衣装で、それも落ち着いた色合いに。田舎の豪族の妻ですから、生地は絹ではなく麻の搾り。ただ官兵衛の光(てる)よりも身分は高いので、打ち掛けをきせています」とのこと。

 確かに、第2回に登場してきたお紺は、御着城内のやや薄暗い雰囲気にマッチした紫色の地味な衣装でしたね。それが、「私も人質だ」と自嘲気味に諦観する皮肉屋「お紺」によくあっていました。
 その皮肉屋「お紺」が、嫡子、斎(いつき)を得て、持ち前の才気を発揮し、しっかり者として小寺家を支えるようになるころには、その衣装の色も変わってくるのでしょうか。これまた、これから楽しみにしておきましょう。

■ 高岡早紀さんと大河ドラマなど

 高岡早紀さんが大河ドラマに出演するのは、これが2度目です。最初は「元禄繚乱」。境屋太一作の忠臣蔵ですね。
 大石内蔵助に敵対する色部又四郎(演:松平健)に仕える忍びの者で、又四郎の愛人役でした。といってもウィキぺディアで調べただけで、私の記憶にはないんですけどね。
 1994年、映画 「忠臣蔵外伝 四谷怪談」に出演し、ヌードを披露。同作品で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞などを受賞しています。
 翌年には、篠山紀信撮影のヘアヌード写真集 「one, two, three」を出版。映画、写真集と相次いでヌードを公開したことで話題を呼びました。
 その高岡早紀さんも今年で42歳。そろそろ熟女の域に近づこうとしているといえば、それは失礼かな?
 何か、芯の強さを感じますね。役柄としては、怜悧な女性弁護士か看護婦長なんかが似合いそうです。
 今回のドラマでも、優柔不断でどこま間が抜けた政職を、後ろからしっかり支える賢妻として、ぴったりのキャラといえますね。

 お紺のことで話が長くなってしまいました。話をおたつと官兵衛に戻しましょう。

■ 政職の養女、おたつ

 おたつと官兵衛の関係でも、官兵衛はお紺の言葉に大きく心を動かされます。
 あるとき、お紺が人質としての悲哀を自嘲的に話しながら、官兵衛にこういい増す。
 「そなたに好きなおなごがいるならば、決して離してはいけませんよ
 官兵衛はこの言葉に目を開かれ、おたつにその想いを伝えにいくのです。

 善右衛門の家に馬を乗りつけ、洗濯物をしているおたつのかたわらに立ってもじもじする官兵衛。その官兵衛におたつがこういいます。
 「若様は、もうご存知なのですね?
 さて、何のことやら。官兵衛にはわかりません。何のことか尋ねようとする官兵衛を尻目に、おたつはそそくさと家の奥に消え、代わって、官兵衛とおたつが想い想われていることをうすうす知っているおたつの父、善右衛門が、官兵衛を家の中に招きいれ、こういうのです。


 「昨夜、若様のお父上、職隆さまが見えられて、おたつを職隆様の養女にして、浦上家に輿入れさせたいと思っているのだがどうかとのい」お話がありました。ほかならぬ職隆様からのお話です。それが黒田家のためになるならば、ぜひ、お受けしたいととお答えしました。おたつもわかってくれています。若様とのことは知らないわけではありませんが、なにぶん身分が違いすぎます。たとえ、そうなったとすると、おたつが肩身の狭い思いをいたします。どうぞ、わかってやってくださいまし

 言葉もなくうなだれる官兵衛。
 家の前の川の流れで、着物を洗っているおたつのかたわらにいき、官兵衛は、やっと力なくこういいうのでした。
 「おたつ、本当にそれでいいのか
 おたつは「若様は私におっしゃいました。人質でも幸せになる道はあると。私もきっと幸せになってみせます。
 こうして、2人のはかない恋は、はかないままに消え去ろうとするのでした。

■ 浦上家との同盟

 なぜ、おたつが職隆の養女として浦上家に嫁ぐというような話が、持ち上がったのか。これにはわけがあります。
 当時は、群雄割拠、弱肉強食の戦国時代。播磨もその例に漏れず、西に赤松家、中央に小寺家、東に別所家など、大小の有力武将があい争っていました。
 中でも、別所家、龍野赤松家の勢力は大きく、特に赤松家は室町時代には播磨国の国主であったこともあり、往年の栄華を取り戻そうと、ことあらば小寺家の領土を侵蝕する機会を虎視眈々と窺っていたのです。
 これに対抗するために、小寺家に西隣に位置する浦上家と同盟を結ぼうとする動きが起こりました。
 小河ら小寺家縁戚の重臣は、このことに積極的でしたが、櫛橋右京亮や職隆は反対を唱えました。
 近習の官兵衛は、重臣会議で発言権をもちませんが、それでも面をおかして、その会議で反対を唱えました。
 理由は、浦上家は、瀬戸内に面する毛利ともつながる要衝であり、もし、小寺家と浦上家が同盟を結べば、赤松政秀が黙っていない。早々に攻め寄せてくるに違いないというものでした。
 重臣会議の意見は真っ二つに割れ、当初は言を左右して煮え切らない政職でしたが、ついに同盟に踏み切ります。
 その証のひとつが、おたつの輿入れだったのです。小寺家に嫁に出す適当な女子がいないことから、おたつに白羽の矢がたったのでした。

■ おたつの輿入れ

 おたつの輿入れの日。官兵衛は傷心の思いを癒すすべもなく、部屋でごろごろしていると、そこに部下の武兵衛が飛び込んできました。
 「若、龍野の赤松が浦上に兵を出しましたぞ!
 おたつがあぶない!
 とるものもとりあえず、官兵衛は馬にまたがって、婚礼に行われている浦上家の室津城に急ぎます。
 さあ、おたつの命やいかに。
 
■ 信長と秀吉

 官兵衛がおたつとの初恋にやぶれて傷心を癒していた頃、これからの官兵衛の人生に大きくかかわりあいをもつことになる織田信長’(演:江口洋介)(→コチラ)や羽柴秀吉(演:竹中直人)(→コチラ)はなにをしていたのでしょうか。
 ドラマは、官兵衛の物語とシンクロさせながら、信長や秀吉の行動を追います。

 桶狭間で今川義元を破り、尾張統一を果たした信長は、続いて美濃を攻略するため、斉藤龍興(斉藤道三の孫)の居城、稲葉山城を攻めます。
 しかし、織田軍は斉藤方の軍師、竹中半兵衛(演:谷原章介)の仕組んだ「十面埋伏(じゅうめんまいふく)の陣」にかかり、手痛い敗北を喫します。
 十面埋伏の陣とは、全軍が伏兵と化し、いったん敵を通り過ぎさせたあと、まず背面の兵をうしろから奇襲させて退路をたち、残りの九面、すなわち全方位から袋叩きにしようという戦法です。


 ドラマでは、信長がものの見事にこの戦法にかかり、敗残の兵となって、ひとり、山野をさまよう様子が描かれます。
 画面に信長のさまよう山野がクローズアップされ、そこを青大将が横切るという、なかなかディテールに凝った映像でしたね。
 山野をさまよいながら、信長は脳裏に、実の弟、信行を自ら殺した場面を思い浮かべ、「俺はここで死ぬわけにはいけない」と自らを鼓舞します。
 「おのれ、信長!」と恨みを抱いて虚空をねめすえる信長の母、土田御前(演:大谷直子)の姿も映し出されます。

織田信長(江口洋介)
  (NHK大河ドラマストーリー「軍師官兵衛」掲載の写真から(織田信長))

 ああ、信長の命もこれまでかと思われたそのとき、蜂須賀小六(演:ピエール瀧)率いる川並衆(戦国時代、尾張や美濃の木曽川や揖斐(いび)川沿いを根城に、徒党を組んで戦場稼ぎをしていた集団)を味方に引き込んだ木下藤吉郎があらわれます。
 藤吉郎は、川並衆に頼んで、松明と旗を大量に用意させ、稲葉城を攻めているようにみせかけ、敗走する信長軍を追撃しようとする斎藤軍を稲葉山城に引かせたのでした。 

 「殿、ご無事でしたか」
 「おお、猿か。わしが無事なのがそんなに嬉しいか」
 「殿の命は私の命でございます!

 この歯の浮くようなセリフには伏線があります。これ以前、十面埋伏の計略にかかる前に、敗走する信長を追いかけてきた柴田勝家(演:近藤芳正)にも、信長は同じ問いを発しているのです。
 勝家は、秀吉のように正面からその問いに答えられず、やや口ごもり気味。
 この応答の仕方の違いにも、これからの秀吉と柴田勝家の関係が暗示されているといえるでしょう。

秀吉(竹中直人)
 (NHK大河ドラマストーリー「軍師官兵衛」掲載の写真から(木下藤吉郎))

蜂須果小六(ピエール瀧)
 (NHK大河ドラマストーリー「軍師官兵衛」掲載の写真から(蜂須賀小六)) 

 「必ず、美濃は手に入れてみせるわ」そう捨て台詞を吐いて立ち去る信長。その信長を守りながら秀吉は稲葉山城に目をやり、小六にこういいます。
 「斎藤方には優れた軍師がいるようじゃな
 この斎藤家の軍師こそ、官兵衛の師、秀吉の軍
師として活躍することになる竹中半兵衛(→コチラ)です。

竹中半兵衛(谷原章介)
  (NHK大河ドラマストーリー「軍師官兵衛」掲載の写真から(竹中半兵衛))

■ 栗山善助登場

 第2回では、このほか、このドラマの中でも重要な役割を演じることになる、官兵衛の忠臣、栗山善助(演:濱田岳)も初めて登場します。
 あるとき、近在の百姓、善助は、重隆の隠居所を訪れた官兵衛に切りかかり、スカを食って勢いのあまり池ポチャしてしまいます。
 急ぎ立ち上がり官兵衛の前に平伏して
 「どうぞ、私を官兵衛様の家来にしてください。私を家来にすれば官兵衛様は百人力です!
 「まだ、この俺に家来をもつ甲斐性はない」
 そういう官兵衛に、重隆は笑いながら
 「おもしろい男ではないか。家来にしてやれ」
 常に官兵衛のそばにあって、のちに、黒田家の筆頭家老にまで立身する栗山善助(→コチラ)の誕生です。

栗山善助(濱田岳)
  (NHK大河ドラマストーリー「軍師官兵衛」掲載の写真から(栗山善助))

                    第2回放送「忘れえぬ初恋」-26.1.12ー おわり





 黒田官兵衛に関する本の紹介

 NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」のストーリー(前半 第1回~第21回まで)がダイジェストで解説された雑誌を2冊紹介しましょう。私も上の記事を書くのに、大いに参考にしています。特にインタビュー記事が楽しいですね。

☆ 1冊目は、東京ニュース通信社発行「TVガイド特別編集 軍師 官兵衛ーストーリーダイジェスト&登場人物詳細関係図ー」(平成26.2月発行)
 ◇ 登場人物詳細関係図 ◇ ストーリーダイジェスト ◇ キャストインタビュー が充実しています。


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☆ 2冊目は、NHK出版の「NHK大河ドラマ・ストーリー 軍師 官兵衛(前編)」(平成26.1月発行)
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