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「播磨灘物語」にみる官兵衛の戦陣姿

■ 石川源吾との一騎打ち

 第5回「死闘の果てに」では、土器山の戦いで、官兵衛が小寺氏を裏切って赤松に走った石川源吾と一騎打ちをする場面があります。
 この場面が、まさに第5回のハイライトでした。
 それはそれで見ごたえがありましたが、実際の官兵衛はどうだったのでしょう。官兵衛は戦陣でどんな動きをしていたのでしょうか。
 
 有岡城幽閉後は、片足が不自由になりましたから、ほとんど戦列に出ることはなく、後方から指揮をとることになりますが、その前はどうだったのでしょうか。実際に馬に乗って敵と切り結ぶというようなことがあったのでしょうか。
 この点はどうも否定的な見方をする人のほうが多いようです。


■ 播磨灘物語の官兵衛

 私は、今、司馬遼太郎の「播磨灘物語」を再読しているのですが、司馬さんは戦陣で官兵衛はどんな風だったかについてこう書かれています。その部分を引用しましょう。

 もっとも、敵に馬を寄せての槍はたらきをしないということでは、官兵衛は終生そうであった。後年、ある人が、
 「あなたは天下第一等の戦の名人だということだが、槍はたらきの功名をついぞ承ったことがない。どういうわけですか?」
 と、当時如水(じょすい)と称するようになっていた官兵衛に、半ばからかうようにして聞いた。
 官兵衛は、
 「人には得手不得手がござる。わざわざ不得手をしなかったまでのこと」
 とおだやかに答えたが、彼は元来、膂力(りょりょく)にめぐまれず、運動神経においてもひどく危なっかしかった。
 このために敵の中にみずから突入し、槍を入れて奮迅のはたらきをするという、武将としてはもっとも本格的なものとされた行動をついにとらなかったのだが、しかし不得手だからといって、平然とそれをやらなかったのは、官兵衛の人柄の基調になっている冷えた勇気のあらわれともいえる。


■ 初陣の官兵衛

 また、官兵衛の初陣の項ではこうも書いています。

 萬吉(まんきち)は14歳で元服し、すでにのべたように官兵衛孝高と名乗った。
 16歳で小寺藤兵衛の近習になり、御着の城に起居するようになった。この当時の慣習で、重臣の子を近習として召しだすのは、人質の効用もあったからである。
 その年に小さな合戦があったから、これが官兵衛の初陣になった。しかし、槍をとってのはたらきはしていない。かれはそういう不得手なことはしようとも思わなかった。
 父の兵庫助は首席家老であるために、戦闘序列の場合は先鋒の大将になる。兵庫助が前線で指揮をとっている間、この若者は主人の藤兵衛の床几のまわりに控えていた。
 ただ、進んで使番(つかいばん)はした。使番とは伝令将校のことで、ふつうは老練な武者が選ばれる。ふつう、馬上の槍はたらきにおいてもしたたかな者が選ばれたりするのだが、直接腕力に関係はない。
 「いま、前のほうはどうなっているのか」
 籐兵衛がつぶやくと、官兵衛は馬を駆って飛び出すのである。馬術も上手ではなかった。彼は味方の間を駆けぬけつつその動きをみ、士気をみ、さらに前線に出、ときに放胆にも敵の領域に入って状況をさぐり、もどってきて籐兵衛に簡潔に状況をつたえた上
 「もう半刻もすれば敵は崩れたちましょう」
 と、いったぐあいの見通しまで付け加える。合戦には未経験の16歳の初陣でそういうことがわかるはずはないのだが、官兵衛にはそういうかんが生まれつき備わっていたのであろう。
 一見、控え目にみえる男だが、腹の中にふてぶてしいものがあって、
 (合戦などというのは、しょせん打ち合いだ。むずかしく考えることはない)
 と、たかをくくったところがあり、このため錯綜した状況に呑まれて目がくらんだり、肝がつぶれてしまうということがなかった。


 他の小説本でも、官兵衛が戦場で勇猛果敢な槍はたらきをしたという記述をするものはみかけません。
 戦況の冷静な観察者という軍師の資質には長けていたのでしょうが、戦陣を切って敵とあいまみえるといった派手なはたらきはどちらかというと不得手だったのでしょうね。
 
 そういう意味では、ドラマ「軍師官兵衛」の官兵衛はかなり脚色されたものだといえるでしょう。石川源吾との一騎打ちのような場面は、実際にはなかったに違いありません。
 
 しかし、身体能力にまさり馬術の得意な岡田准一のこと。演出家も岡田准一のそういう部分を大いにひきだそうと、あのような戦闘場面を演出したのだろうと思います。
 岡田准一自身も有岡城幽閉以降は、体が不自由となって動きも少なくなるので、前半部では大いに躍動的な官兵衛を演じたいといっていますしね。

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