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第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その①) - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その①)

■ 信長との会見

 官兵衛を先導する、信長の近習、万見仙千代が、岐阜城の廊下を歩きながらいった。
 「上様はお気が短く、まわりくどい返答を嫌います。要を得た答えをなさいますように
 
 主殿に入ると、柴田勝家、明智光秀、丹羽長秀、滝川一益、佐久間信盛ら織田家の重臣が居並んでいる。官兵衛が緊張した面持ちでまっていると、信長が入ってきた。

 「おもてをあげよ
 
 「は、はっ

 信長との体面である。

 「村重からの書状は読んだ。用向きを申せ
 
 「はっ、織田様、既に東海、北国、畿内の大半を制し、天下統一に向け着々と歩みを進めておられますが、いまだに従わざるものあり、その最たるものが中国の毛利とお見受けいたします。主、小寺政職は織田様にお味方つかまつる所存。なにとぞしかるべき大将のもと、軍勢を播磨におつかわしください。その折は、われら小寺が喜んで先手を務めまする
 
 重臣筆頭の柴田勝家がいう。
 「毛利はまだ敵となったわけではない。今、重きをおくべきは中国ではなく北国じゃ。越前の一向一揆もあれば上杉謙信への備えもいる
 
 官兵衛は答えた。「瓶割り柴田の異名をもつ柴田勝家殿とお見受けいたす。仰せ一理あれど、一向一揆の本山、石山本願寺は毛利とつながっております。播磨は中国から石山本願寺への道筋。ここを制すれば両者のつながりを断つことができまする。毛利はかならずや織田の敵となりましょう。毛利を倒さねば織田家の天下布武はかないませぬ

 滝川一益が口を開いた。
 「して、官兵衛殿。兵はいかほどお持ちか
 
 官兵衛は素直に答えた。
 「500でございます

 重臣に失笑が漏れ、「なるほど、それは少なくてお困りであろう。上様になきつくわけだ」と皮肉ったのは、丹羽長秀である。
 
 官兵衛、わるびれず、「柴田様と並ぶ織田家の双璧、丹羽長秀殿とお見受けいたす。かって織田様は、わずかの軍勢で、あの今川義元の大軍を破ったではございませぬか。戦の勝敗は兵の多い少ないにあらず

 これまで黙って聞いていた明智光秀が、信長に向かって口を開いた。
 「それがしは官兵衛の申されるとおり、今すぐ、中国攻めにかかるべきと存じます。このまま放っておいては毛利はますます大きくなり、手遅れになりかねませぬ
 
 光秀は、当時、丹波、但馬の攻略に意を注ぎ始めていたから、もし、信長が毛利を攻めるとなれば、その任は自分に下るだろうとの読みもある。

 官兵衛は、すっくと立ち上がると、重臣たちの視線もかまわず、ずいっと前のほうに進み立て、播磨の地図を広げた。

 「毛利を攻めるには、山陰、山陽、二つの道がございます。大軍を動かすには平坦な山陽道が向いており、その山陽道に御着、姫路がございます。ここは播磨のほぼ中心。海も近く、中国を抑える格好の地。主、政職はこの姫路を中国攻めの足がかりとされるよう申しております。
 現下の播磨の形勢は、三木城の別所氏と小寺家は織田家に恭順の意を示しておりますが、明石、高砂、福原、上月など播磨の大方の大小名は、今は毛利についておりまする。されど、それは毛利の威勢をはばかってのもの。決して結束はつよくはありませぬ。
 よき大将をおつかわしくだされば、みな、織田家の味方となりましょう。きっと、この私めが播磨一国を必ずや説き伏せてご覧にいれまする。播磨を手に入れさえすれば、毛利を倒すことなどいとたやすくこと


 官兵衛の計略にじっと耳を傾けていた信長が、何もいわずにかたわらの刀を手に、官兵衛の前につかつかと歩いてきて、その刀を抜きかけた。
 満座、息を呑み、官兵衛もここで切られるのかと冷や汗たらたら。

 信長は、刀を鞘にしまい、官兵衛に差し出して、曰く「そちにとらせる

 「は、はっ!」官兵衛はその刀、圧切長谷部(へしきりはせべ)をおしいただいた。

 官兵衛の主張が、信長の意に沿ったのである。

■ 秀吉登場

 そこに、ばたばたと足音がして、あわただしく秀吉が入ってきた。

 「遅いぞ、猿!

 信長が一喝した。

 「申し訳もありませぬ。瀬田の唐橋の普請をみてまいりました。今年中に、いや、3ヶ月以内には仕上げてみせまする

 そう信長に答えた顔を、今度は官兵衛に向けて

 「貴殿が黒田官兵衛どのか。荒木村重殿から聞いておる。それがし、羽柴筑前守秀吉でござる。播磨の小寺家がわれらにお味方いただけるとは心強い限り。上様、毛利攻めの要となりましょう。ありがたや!

 そんな調子のいい秀吉に信長はいった。
 「猿、そちが播磨にいけ

 そして、官兵衛のほうを向き
 「官兵衛、そちの申すとおり、播磨を手に入れなければ毛利を倒すことはできぬ。毛利を倒さねば天下布武はかなわぬ。播磨攻略には内情に詳しいものの導きがいる。この秀吉とよろしく相談せよ。そちの申したことはこの信長の考えと同じだ。面白かったぞ
 
 官兵衛、面目躍如である。

■ 圧切長谷部

 ところで、信長から官兵衛が拝領した、圧切長谷部(へしきりはせべ)。国宝である。長谷部国重作。福岡市博物館所蔵。
 黒田家の公式文書「黒田家譜」には、官兵衛が信長に謁見して下賜されたとあるが、「名物三作」には、秀吉から黒田長政が受け取ったとも書かれているという。
 まあ、真偽のほどはよくわかっていないのである。
 
 あるとき、信長に無礼を働いた茶坊主が、棚の下に逃げ隠れたので、信長がこの刀を茶坊主の胴に差し入れて切ろうとしたところ、わずかに力を入れただけで、茶坊主の胴を真っ二つに圧(お)し切ってしまったことから、「圧切」となずけられたといわれている。

 名刀中の名刀である。

圧切長谷部
  (圧切長谷部 イメージ)


           第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その②)に続く 

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