ダイフルカン

第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その③) - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いい記事だなって思ったらポチっと応援をお願いします。

にほんブログ村

大河ドラマ・時代劇 ブログランキングへ

第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その③)

 第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その②)から続く

■ 光とお紺

 これはやばい。このままにしておけば小寺家は毛利につきかねない。さすれば、官兵衛は梯子をはずされて裏切り者になってしまいかねぬ。どうもこれは裏で糸を引いている者がありそうだ…。
 よくよく考えた末、職隆は光に相談をもちかけることにした。

 職隆が姫路城にいくと、庭で長刀を構えた光と又兵衛が試合をしていた。
 「長政や女とは勝負になりませぬ」そういう又兵衛をこらしめようというのである。
 「遠慮なくかかってきなさい」光が長刀を構える。
 又兵衛がうちかかる。これを軽くいなして、2合、3合やりあったのち、光の長刀が又兵衛の頭をとらえた。面あり1本である。
 「戦場なら、そなたは死んでおりますよ。女とて油断は禁物」そう又兵衛を諭す光であった。

 部屋に入り、職隆はいった。
どうも殿の様子がおかしい。誰かが裏で殿をつきつけているようなのだ。このままでは官兵衛の立場があやうくなる
 
 光がハッとなって「もしや、兄上が…
 「うむ、おそらくは…
 「もし毛利につくようなことあらば、織田をたばかったことになりかねませぬ。そうなれば殿は…
 「さよう。ただではすまぬ。下手をすれば、この黒田家、滅びるやもしれぬ。わしに策がある。殿の急所をつくのじゃ。光、一肌脱いではくれぬか
 (なにをすれば)
 不安を隠しきれない光であった。

 数日後、光は御着の城に、ご機嫌伺いのため、お紺を訪ねた。
 お紺のかたわらでは、嫡男の斎(いつき)が物静かに本を読んでいる。
 「松寿丸は元気がありあまって困っております」光がいった。
 「武家のおのこは少々わんぱくなほうがよい。羨ましいのう。斎は体が弱うてのう。先行きどうなることやら…
 「ご案じなさいますな。いずれ。きっと松寿丸が若様を盛りたてていきましょう
 光はそういった後、声をおとして「けれども悪いうわさを耳にしました。織田の敵になったら、女子どもも容赦なくみなごろしにされるとか。比叡山焼き討ちや長島の一向一揆がまさにそうでした
 「あれはひどい話じゃ
 「されど、味方になれば扱いは格段に違います。手柄を立てれば恩賞は思いのまま。そして、何よりも、織田が天下をとるに相違ありませぬ 」

 そうである、職隆が光に一肌脱いでくれといったのはこのことだったのだ。政職はお紺に弱い。搦め手から攻めようとしたのである。

 「そうじゃ、そのために織田につくことに決めたではないか」とお紺。
 それが、といいにくそうに光はいった。
 「それが、殿は気が変られたのか、今になって毛利につくと仰せのようで。このままでは、殿が道をあやまると舅殿も案じております。お方様、なにとぞ、殿にお口添えいただけませぬか。子どもたちの行く末もかかっております
 「まったく、殿には困ったものです。何のための大評定だったのか。わかった。殿にはわたしからもきつういっておく

 何日かして、政職は城の一室に左京進を呼んだ。
 「左京進。わしは決めた。やはり先の大評定の決定通り、わしは織田方につく
 「な、なにゆえにございますか?
 「それが生き残る道と考えたからじゃ
 「それでは話が…
 左京進が再度説得しようとすると、「わしはもう決めたのじゃ。そちのいうことなどきかぬ
 政職は、そう憤慨して席をたった。

■ 政職という武将
 
 ところで、この政職。このように誰かに何かをいわれると、あっちふらふら、こっちふらふら、優柔不断、ここに極まれりといった感じである。
 本当に政職はこのような惰弱で優柔不断な武将だったのだろうか?
 これにはやや疑問が残る。このドラマ軍師官兵衛では、左京進とこの政職が、終始、官兵衛の敵役的立場にある。
 ネタバレになってしまうが、荒木村重が有岡城に籠城した折、これに同調しようとする政職を説得にきた官兵衛に、政職は「村重を翻意させることができれば織田方につく」といいながら、一方裏で村重に「官兵衛がそちらにいけば殺してくれ」と頼むのである。
 つまりは、このように政職や左京進の、いわば優柔不断ぶり、軟弱ぶり、悪逆ぶりを特に強調することによって、官兵衛との対比を際立たせ、物語を面白くみせようという演出なのだ。
 あの半沢直樹における悪徳専務のようにね。

 それはひとつのドラマ構成の手法に違いないから、とやかくいうつもりはないが、素の政職はこのような武将とはかけ離れていたのではないかと思える。
 というのも、戦国時代、播磨は西に赤松家・浦上家、東に別所家と対立し、お互いにことあらばと領土を奪い合い狙いあっていたのだが、その中にあって、小寺家は着実に領土を増やしているのである。これは政職が凡庸な武将ではなかった証左といっていい。
 しかも、外様ではあるが、黒田家のような有能な家来を厚遇した。門地、門閥を重視する室町的旧弊さが蔓延していた播磨にあって、このような登用は、なまなかな武将にできることではない。政職には、人を見る目もあったに違いない。 
 決して図抜けた武将とはいえなかっただろうが、このドラマ軍師官兵衛にみられるように、政職は惰弱で軟弱、優柔不断極まる領主というわけではなかったと私は思う。

小寺政職(小)

     第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その④)に続く

いい記事だなって思ったらポチっと応援をお願いします。

にほんブログ村

大河ドラマ・時代劇 ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

いい記事だなって思ったらポチっと応援をお願いします。

にほんブログ村

大河ドラマ・時代劇 ブログランキングへ

トラックバック
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。