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第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その⑥) - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その⑥)

第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(その⑤)から続く

■ 長浜城にて

 長浜についた夜は、秀吉の家臣たちと宴会になった。今も昔も何かあると宴会である。
 
 皆、かなり酔いが回っているが、その中でも一番の大酒飲みは太兵衛である(母里太兵衛→コチラ)。

 太兵衛は、その武勇もさることながら、あの「酒は飲め飲め、飲むならば、日の本一(ひのもといち)のこの槍を、飲み取るほどに飲むならば、これぞまことの黒田節」と歌う民謡「黒田節」で有名になった。

 ある年、太兵衛は福島正則に年賀の使者にたつことになったのだが、無類の酒好きで、性粗暴な太兵衛のことであるから、正則のところで祝い酒を飲むと何をしでかすかわからないと考えた主君、長政は、太兵衛にこの日ばかりは酒を飲んではならぬと厳命した。
 
 主君の命は絶対であるから、さすがの太兵衛も、正則が飲めばなんでも好きなものをとらすといくら酒を勧めても飲もうとしない。
 業をにやした正則が、「太兵衛も噂ほどではないな。黒田武士とはたかだかその程度か」と挑発すると、太兵衛、自分のことを侮辱するならまだ我慢のしようもあるが、藩を侮辱することは許せないと、主君の禁をやぶり、黒田藩の名にかけて、三升入り漆塗りの大杯を一気に飲み干し、それでは飽き足らず、続けざまに2杯の酒盃を飲み干した。 
 
 飲み終わると、約束の褒美にと、床の間に飾ってあった、第106代正親町(おおぎまち)天皇が将軍足利義昭に下賜し、義昭から織田信長へ、信長から秀吉へ、秀吉から正則へと譲られてきた天下の名槍「日本号」を所望し、見事、これを手に入れたのである。
日本号
             (母里太兵衛と日本号)

 その太兵衛が、秀吉の弟、小一郎と酒の飲み比べをして、小一郎が先に飲みつぶれた。まだまだ、太兵衛には余裕がある。
 「それがし、酒の強さでは誰にも負けたことがござらぬ
 そう豪語する太兵衛に、今度は蜂須賀小六がつっかかった。「酒が強いだけか?」
 
小六は川並衆の親分である(蜂須賀小六→
コチラ)。まあ、当時でいえば山賊の類だ。 

 その言葉に、今度は太兵衛と秀吉の家臣との相撲比べとなった。
 太兵衛は強い。秀吉の家臣を次から次へと投げ飛ばしていく。
 「今度はわしが相手だ!」小六が太兵衛の前にたちはだかった。
 「おう!」
 がっぷり四つの好勝負となったが、最後は太兵衛が小六を投げ飛ばした。

 「あっぱれじゃ、太兵衛。わしはおことが気に入ったぞ!どうじゃ、わしの家来にならぬか。500石で召し抱えよう。そう、官兵衛。異存はあるまい
 ほかならぬ秀吉の要望である。官兵衛が答えに窮していると、太兵衛が盃をおいていった。
 「ありがたきお言葉なれど、その儀はお受けできませぬ
 「ならば、1000石でどうじゃ。それで決まりだ。わしは、今、使える家来をさがしておる。おことがどうしてもほしい。よいな、官兵衛。わしに譲ってくれるな?」
 官兵衛がますます困っていると、善助が助け舟を出した。
 「恐れながら、この太兵衛、それがしのいうことしか聞かぬ男にございまする
 
 皆さんにも思い出してほしい。太兵衛があまりにも乱暴者で、母里の名を継ぐにふさわしくないと考えた善助は、官兵衛にそのことを告げたとき、官兵衛が2人を諭して義兄弟の契りを結ばせたことを(第6回放送「信長の賭け」→
コチラ

 それならと秀吉はいった。
 「ならば、そちも一緒に召抱えようじお。それでどうじゃ
 善助は答えた。
 「われらは、羽柴様に命じられれば、どんなことでもする所存にございます。しかしながら、ただひとつ、黒田家を離れることはできませぬ」
 井上九郎右衛門もたまりかねていった。
 「たとえ百万石積まれても、われらの忠義はびくともいたしませぬ。離れるときは死ぬるときでございまする
 それを聞いて、秀吉はいうのだった。
 「わかった。わかった。今のはざれごとじゃ。酒じゃ、大いに飲め、楽しめ
 
■ 宴会がおわって

 宴会が終わって夜が更け、官兵衛と秀吉は二人だけで酒を酌み、語り合った。
 あては、なんとむかでの佃煮である。これが苦い。
 「わしはな、貧しい農民の出だ。食いつめ、針を売って飢えをしのいだこともある。あのときの苦労を忘れぬために、ときどきこうしてこの苦いむかでの佃煮を食べるんじゃ。官兵衛、そちも食うてみよ
 「なるほど、これはにごうござるな
 「そんなわしを上様は拾ってくだされた。草履取りから身を起し、なんとかひとかどのさむらいになりたいと無我夢中ででやってきた。それが今じゃ、長浜城主じゃ。よくここまでこれたとわれながら思う。まあ、これも運じゃな
 官兵衛はかぶりをふった。
 「運だけでは大名にはなれませぬ
 「それにしても、おぬし、よい家来をもっておるな。うらやましいかぎりじゃ。わしのような成り上がり者には昔からの家来がおらぬ。寄せ集めじゃ。それゆえ家中をまとめるのに苦労する。太兵衛や善助のような家来がほしいのじゃ。しつこいようじゃが、わしに譲ってくれぬか?」
 「そればかりはご容赦を。わたしも、これまで、ずいぶん、多くの家臣を失いました…」
 「それはそうと、おぬし、面白いことをもうしていたな。命の使い道とか
 「しんだ祖父の言葉です。昔、若気のいたりで、戦ってしにたいと申したところ、祖父にしかられました。命を無駄にするな。お前は命の使い道がわかっておらぬと
 「ほお、なかなかのご仁じゃな、おじじさまは

竜雷太
   (黒田重隆:間兵衛の祖父 演:竜雷太)

 「それ以来、祖父のことばをかみしめ、戦においていかに味方の兵を減じることなく、勝利を収めるか、それが肝心だと常々考えております
 「わしもそうじゃ。人こそ宝。戦わずして勝つ。それができれば一番じゃ。官兵衛、おぬしとはうまくやっていけそうだ。おぬしにあえてよかった
 「それがしも同じでございます。秀吉さまの中国攻めの足がかりになるため、播磨はなんとしてもそれがしが守ってみせます
 「頼んだぞ、官兵衛
 秀吉が官兵衛の手を取り、官兵衛がその手に手をかさねた。

            第8回放送「秀吉という男」-26.2.23ー(おわり)

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