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第3回 太閤記 - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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第3回 太閤記

◇ 放送期間  1965年(昭和40年)1月3日~12月26日(全52回) 
◇ 原  作  新書太閤記 吉川英治
◇ キャスト  緒方拳(豊臣秀吉)、ねね(藤村志保)、織田信長(高橋幸治)、お市(岸恵子)、茶々(三田佳子)、佐藤慶(明智光秀)、石田光成(石坂浩二)、黒田官兵衛(田村高廣)、浪花千栄子(大政所)他

■  1965年てどんな年?

 ちょっとだけ年賦を追ってみよう。

 2月7日 アメリカによる北ベトナム空爆開始。
 2月21日 アメリカで黒人指導者マルコムX暗殺。
 3月18日 ソ連のアレクセイ・レオーノフ中佐が人類初の宇宙遊泳。
 8月9日  シンガポールがマレーシアから独立。
 10月2日 朝永振一郎のノーベル物理学賞受賞決定。
 10月6日 日本初のカラーテレビアニメ「ジャングル大帝」放送開始。
 11月10日 中国で文化大革命が始まる。 

 この年には、加山雄三の「君といつまでも」、北島サブちゃんの「兄弟仁義」「帰ろかな」、田代美代子とマヒナスターズの「愛して愛して愛しちゃったのよ」なんて曲がヒットした。金田正一が「やったるで」と頑張った年でもあった。

■  太閤記制作の裏話

 政治的には、共産社会と自由主義社会の対立が先鋭化する中にあっても、経済は右肩上がりでイケイケドンドン、日本も猛烈な高度経済成長の渦の中に入っていく時代。そんな中での太閤記の放送だった。
 日曜午後8時台に放送された初めての大河ドラマ。これ以降、大河ドラマは日曜日8時台に定着した。
 前2作は、映画界、テレビ界のスターが総出演する華々しいものだったが、この作品は、新人中心のキャスティングとなった。というのも、当初、大河ドラマは「新大型時代劇」と呼ばれ、2作で終わる予定だったのだが、まあ、せっかくだからもう1作つくろうということになって制作したので、あまり力は入っていなかったからだという。
 案に相違して、太閤記は最高視聴率39.7%、平均視聴率31.2%と人気を博し、NHKはこれに気をよくして3作以降も制作するようになった。
  
■ 主演 秀吉役 緒方拳

 秀吉のキャラとして、猿の顔に似たちょっとひょうきんで愛嬌のある役者を探せというので白羽の矢が立ったのが、当時、新国劇にいた緒方拳だったという。まだ新人だったが、この太閤記で抜擢され、この作品が緒方拳の出世作となる。
 この作品の後も、次作「源義経」で弁慶役、第20回大河ドラマ「峠の群像」で主役、大石内蔵助役を演じるなど、大河ドラマの顔まではいかないが、首あたりの存在になった。
 また、第30回大河ドラマ「信長」では、緒方拳の息子、緒方直人が主人公の信長役を演じ、親子で大河ドラマの主演をはることになった。
 緒方拳は、このNHK大河に始まって順調に芸暦を重ねていって国民的ともいえるスターの座についた。
思い出深い作品が多いが、私の中では「復習するは我にあり」だね。三國連太郎と賠償美津子も濡れ場も忘れられないし、小川真由美もねっとりとした演技にはため息がでるばかり。脇役の光る映画だった。

緒形拳

■  信長役 高橋幸治

 信長役も文学座にいた当時新人の高橋幸治が演じた。高橋幸治の信長役は大層な評判となり、信長を殺さないで!という投書が殺到して、本能寺の変が延期されたというエピソードがある。高橋幸治にとっても太閤記が出世作となった。
 第35回「秀吉」の信長役、渡哲也もよかったが、私も信長役といえばやはりいの1番に高橋幸治をあげたい。一体、何を考えているかよくわからない不気味さと鋭さ、重厚な演技。まさに圧倒的な存在感だった。
 翌年に放映された連続テレビ小説「おはなはん」でも、主人公おはなはんの夫、速水謙太郎中尉役で出演、このときも多くの除名嘆願が殺到し、信長に引き続いて死亡放送回が延期された。
 第16回「黄金の日々」では、再度、緒方拳とコンビを組んで信長を演じ話題をよんだ。第7回作品「天と地と」で武田信玄役、第10回作品「新・平家物語」で源頼朝をそれぞれ演じた。
 民放でも、萬屋錦之助主演の子連れ狼(1973年)で、敵役の柳生列堂、丹下作善(1974年)で主役の左膳、関が原(1981年)で大谷刑部を演じて好評だった。とくに関が原の大谷刑部は、病のために顔を全面包帯で巻いての演技で、石田光成に殉じる役柄を、圧倒的な存在感、演技力で好演した。
 舞台も精力的にこなし、「怒涛」(2000年)では、主演男優賞を受賞している。
 しかし、2001年の「冬の運動会」を最後に、それ以降、まったく出演記録がない。高橋幸治も78歳(現:2024年当時)である。高齢には違いないが、今、どうしているのだろうか。さっぱり消息が聞こえない。寂しい限りだ。

高橋幸治

■ 撮影のエピソードなど

 今は亡くなってしまったが、かっての名優、緒方拳さんに「太閤記」のエピソードなどを語ってもらおう(ウィキペディア「太閤記」を参考に、私の勝手な創作です)。

 「もう名前は忘れてしまったけど、NHKのプロデューサーが私の舞台にきてね、唐突に笑ってみろっていうんですよ。そんな急にいわれてもねえ。けど、こっちも役者だからね。ニターッと笑ってやったら、向こうもニターッと笑い返してきて、もう何がなんだか。
 数日後に『太閤記』の秀吉役のオファーがあって。これはえらいことになったぞって思いましたね。後で聞いたら、愛嬌のある猿に似た俳優を探せっていうんで、まず、田中邦衛さんとアイ・ジョージさんが候補に上がったらしいんだけど、田中さんはスケジュールが一杯で、アイさんは名前がカタカナだからダメだったそうで、最後にラッキーにも私に役が回ってきたっていうんですね。愛嬌のある猿ねえ。私ってそんなに猿に似てるかなあ。確かに石坂浩二さんみたいではないけど、これでも2枚目俳優のつもりなんですけどね。
 ロケ撮影は大変でしたよ。テレビ史上初のヘリコプターからの空中撮影もありました。長篠の合戦、高松城水攻め、山崎の合戦、賎ヶ岳の合戦。川崎や塩原、飯山市なんかでの大々的にやりました。なんせ、新人ばっかりで、ギャラは安かったからその分、撮影費にお金を回すことができたんですよ。現地の婦人会なんかもすごく協力的で、おにぎりかや豚汁、おしんこ、それはたくさん作っていただきました。
 本能寺のセットも本格的でね。高橋さんは新人ながら、本当に堂々とした信長役を演じてくれましたよ。なんせ、本能寺の変が近づくと助命の嘆願書が山ほどきたんですからね。私には何もこなかったけど。
 藤村さんは愛らしいねねでしたね。にっこり笑うとこぼれるような愛嬌があってね。第7回の『天と地と』では妖艶な悪女を演じられたけど、太閤記ではかわいい、かわいいでしたね」


■ 映像DVD

 この頃の放送局用フィルムは非常に高価で大型だったため、放送が終わると他の番組に再活用された。今日では考えられないことだが、そんな訳で放送用フィルムは本能寺の変を題材にした第42話しか残っていない。
 42話は、[NHK想いで倶楽部Ⅱ~黎明期の大河ドラマ編~(3)太閤記]としてDVDで販売されている。

        

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