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月の武将 黒田官兵衛 上田秀人著 - 軍師官兵衛-NHK大河ドラマ-プラットホーム

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月の武将 黒田官兵衛 上田秀人著

◇ 書 名   月の武将 黒田官兵衛
◇ 著 者   上田 秀人
◇ 発行者   徳間文庫
◇ 発行年月日  2007年10月
◇ 著者略歴
  著者の上田さんは、1959年大阪生まれ。大阪歯科大学を卒業して、現在、歯科医を開業。傍ら作家活動をされています。

☆  章立て

 第1章  播州風雲
 第2章  去就の行方
 第3章  離心のとき
 第4章  雄たちの落日

☆  あらすじ

 黒田官兵衛が播磨の豪族小寺家の支城姫路城の家老職にあって、その姫路城が西に隣接する赤松政秀から攻め入られるところから物語ははじまります。
 当時の播磨地方(今の兵庫県南西部一帯)は、西に赤松氏、中央に小寺氏、東に別所氏がそれぞれ勢力を張っていて三つ巴の様相にありました。
 目を播磨の外に転じれば、別所氏の東には天下に覇をとなえようとする新興勢力の織田信長が、赤松氏の西には中国地方のほぼ3分の2と九州地方の一部を支配下に収めている巨大な毛利氏が、これまた天下を窺っていました。
 そんな状況の中で、官兵衛の仕える小寺氏は、赤松氏や別所氏と争いを繰り返しながら、さて、毛利と織田のどちらについた方が得策か考えあぐねていました。
 官兵衛は、東に子飼いの間諜を飛ばして、天下無双といわれた武田騎馬軍団を鉄砲3000丁をもって破った織田信長の斬新さや先見性を聞き及び、守旧派の重臣たちが毛利につくべきだと唱える中、それに一人異を唱えます。
 小寺氏の棟梁にして官兵衛の主君、小寺政職(まさもと)(NHK大河ドラマで政職を演じるのは片岡鶴太郎。適役ですね)は、優柔不断、凡庸な人物で、毛利、織田どちらにつくか決しかね、重臣たちの評定ではどちらにも誼を通じ状況をみようということになってしまいます。
 信長の世がくることを確信し、なんとしても信長に加担したいと考えていた官兵衛は、信長の支配下にある摂津の荒木村重を頼り、その村重に秀吉を紹介されます。
官兵衛はこうして秀吉に出会い、これほどの器量人はいないとその人物に深く傾倒するのです。
 ここから、官兵衛は秀吉の帷幕にあって、西国制覇の道を秀吉とともに歩み始めます。
 荒木村重が信長へ叛旗を翻した折には、その村重を説得にいった官兵衛が1年間、劣悪な地下牢に押し込まれるという事件が起きます。
信長は説得にいったはずの官兵衛が自分を裏切ったと勘違いし、人質として差し出していた官兵衛の子ども、松寿丸を殺すよう秀吉に命じますが、竹中半兵衛(NHK大河ドラマで半兵衛を演じるのは谷原章介)の機知も手伝って松寿丸の命は奪われることはありません。1年後、脚がなえて地下牢から助け出される官兵衛。この辺の話は有名ですね。
 戦いは三木城兵糧攻め、鳥取城兵糧攻め、備中高松城水攻めと続き、その高松城水攻めの最中に、信長が本能寺で明智光秀に討たれるという事件がおきます。
 悲報に接して泣き崩れる秀吉。官兵衛は秀吉にこういいます。「ご運の開け給わるときでござる。よくなされたまえ」。この言葉によって中国大返しは始まり、時代は大きく回転していきます。

黒田官兵衛画像
                         (黒田官兵衛画像)
        
 「月の武将 黒田官兵衛」はここで終わり。「鏡の武将 黒田官兵衛
へと続きます。つまりは、「月の武将 黒田官兵衛」は、官兵衛の前半生を描いたものといえますが、小説としてはこれはこれでちゃんと完結しています。
 文体はやさしく読みやすい小説です。戦国時代に詳しい読者の書評を読んでいると、荒木村重について、このような視点で描かれたものはこれまでになかったとか、これまでは、小寺氏の重臣たちは旧態依然とした守旧派ぞろいと描かれたものが多い中、必ずしもそうではない描きかたに斬新さを覚えるといった評がなされています。
 NHK大河ドラマでは、官兵衛の主君、小寺政職の役を片岡鶴太郎にしようと決めた際、人物像として、仁義なき戦いの山守組長役、金子信雄を念頭に置いて選んだそうで、プロデューサーも片岡鶴太郎に金子信雄路線でいってくれと頼んだといいます。
 山守組長は吝嗇にして優柔不断、部下からの信望はまったくなく、裏切りなど日常茶飯事、とにかく嫌らしく憎たらしい組長で、それを金子信雄が怪演したのでした。
 その路線でいけということは、小寺政職の人物像も山守組長のように描かれるのかもしれませんが、現実の政職がそこまでひどい領主だったとは考えられません。凡庸で優柔不断な面はあったにしても、当時の領主の中では平均的で、そんなに性悪だったとはいえないでしょう。「月の武将 黒田官兵衛」でも、政職はそのような人物像として描かれています。
 実際のドラマを見ないと、どのように政職やその重臣たちが描かれるのかわかりませんが、この辺はドラマとこの本に出てくる重臣たちとを見比べ、読み比べしてみたいものですね。

          
 


  ここからは、上田秀人さんの作品紹介です。

                              

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